2008年07月29日

人の人生に学ぶこと

お世話になった先生の人生を祝し、敬意を表すために母校へ。
母とともに二代でお世話になったので、家族総出で。

彼女は言うまでもなく頭の良い人間だった。回転が早く、言葉の表現が限りなく豊かで、常に会話が楽しかった思い出がいくつも残っている。彼女は常に相手の『今』を知りたがり、『これから』をどうするのかと問いかける面白い人物だった。幅広い世界観を持ち、スピーチにはいつもメッセージがこもっていた。

彼女とは、3つの思い出がある。
ひとつめは入学の時。ふたつめは留学前。みっつめは院に進んだか、進む直前だったか。

なかでも、留学前に挨拶に行った時をよく覚えている。
『こんなところから抜け出してやる』と思っている若者を前に『行ってしまうあなたは身軽でしょうけれど、残された人間は大きなvoidを心に抱えなければならないことを忘れてはいけません』と説いた。その当時は意味が分かっているようで分かってなかったけれど、なんとなくずっと心の中に残った。

そして帰国したことと、日本で院に進む報告をした時に、『なぜ今になって日本で教育を受ける気になったのか?』と聞かれ、冗談で『Because I couldn't pass up the benefits of living at home』と答えたら、『その表現をする若者は今の時代に少なくなったわね。年齢層には珍しい選択と、答えが気に入ったわ』と、親のすねかじりをなぜか褒めてくれた。笑 まぁ、家族の元に戻る決断をしたことを支持してくれたのだと思うけど。

彼女自身も単身外国から日本に渡り、30あまりの時から終生日本で暮らしていたので、故郷へ戻る大切さを説いてくれていたのだろう。生涯ずっと生徒との交流を持ち、自分が病に冒されようとも周りのために献身的に働き、最後まで自立して生きたことが讃えられていた。彼女の恩恵を受けた生徒や関係者は数多く、実際礼拝堂の外では知り合いだらけの同窓会状態だった。それだけ多くの人間に関わっていたと思うと、すごい。



彼女の略歴を読むと、24の時にキャリアを決心し、34の時にライフワークであった日本へ渡っている。タイムライン的には、今の自分とちょうど被る。10年後には自分もライフワークを始めているのかな?と、ふと考えてしまった。彼女が全うした人生を読むうちに、自分には無駄にできる時間はあまり無いと気づいた。やはり、今の自分には、やらなければいけないことがあって、それを成し遂げるために日々の全力を注がなくてはいけないのだということに気づかされた。あせることやあわてることではなくて、毎日をあきらめないことだとを改めて感じた。

偉大な教育者は、その生を終えた後にも、人を教える力があるのだと今日教えられた。
感謝の言葉以外思い当たらない。


posted by T.Olivia at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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