2009年06月27日

アブスト読み 6/27

昨日でコロニーのデータを取り終わったので、
今日から歩き回りの調査です。

やっと買った麦わら帽子が役に立ってます。

調査自体はめっちゃ楽しいんですが、
気をつけないと脱水して黒こげでなります。笑
おかげでやっと足にも色がついた。笑




読んでる時間が無いんだけど、興味引かれるタイトル/アブストを。
今日はPNASセレクトで。
(ってかJCでまわってきたヤツの中で読みたいのを紹介)




Kerry L. Shaw and Sky C. Lesnick (2009) PNAS
Genomic linkage of male song and female acoustic preference QTL underlying a rapid species radiation

Fisherian process的な話。メスの選好性とオスの形質がリンクする実際の現場を抑えました、みたいな。対象種のコオロギは、種分化速度が非常に早いらしく、繁殖隔離による種分化のプロセスへの言及ができるのではないかとか。


Alexander N. G. Kirschel, Daniel T. Blumstein, and Thomas B. Smith (2009) PNAS

Character displacement of song and morphology in African tinkerbirds

信号の分化や複雑化は、同種他個体に認識されない→繁殖隔離→種分化→多種の共存が可能とされるが、聴覚的信号の分化などは稀。鳥の近縁種2種のプレイバック実験によると、sympatricとallopatric条件下では、さえずりに対する反応が違うということがわかった。また、2種が共存可能な自然環境が近年伐採被害を受けていることから、人的影響がさえずりのcharacter displacementの加速要因となっているかもしれないと考察。


Huabin Zhao, Stephen J. Rossiter, Emma C. Teeling, Chanjuan Li, James A. Cotton, and Shuyi Zhang (2009) PNAS
The evolution of color vision in nocturnal mammals

コウモリの目の遺伝子をたくさん調べましたとさ。長波に反応する遺伝子は保たれているものの、短波の遺伝子は、エコロケーション(超音波)能力の進化やねぐら体系の変移の系統史と同時に変化していたことがわかった。また、以外と紫外線視力が夜行性の動物にとって重要だったとの結果も出ている。


John A. Finarelli and John J. Flynn (2009) PNAS
Brain-size evolution and sociality in Carnivora

これまた古典的な話で、脊椎動物の脳のでかさ・体積と body mass の相関があるようで無い問題について。たくさんの種(289種)をAICモデル選択にぶち込んで、Social Brain Hypothesis(complex brain = complex social system, e.g. hierarchies)が支持されるかを検証。で、結果、支持されなかった。笑


David R. Vieites, Katharina C. Wollenberg, Franco Andreone, Jörn Köhler, Frank Glaw, and Miguel Vences (2009) PNAS
Vast underestimation of Madagascar's biodiversity evidenced by an integrative amphibian inventory

両生類の多様性ホットスポットとされるマダガスカルは、生息種全種のDNAサンプリングが完了に近いらしい(世界初)。で、思ってたより両生類は多様だったということがわかった。そのマダガスカルの多様な両生類の空間的分布と環境改変の問題の再考慮が必須で、保全活動の優先を促している。




というわけで、ひさしぶりに研究話っぽいことを書いてみました。
アブスト読んだだけですが。笑

これ、楽しいからシリーズ化してみようかな。


posted by T.Olivia at 17:31| Comment(0) | TrackBack(0) | Articles | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする